奈良県無形文化遺産アーカイブ

北今西のオコナイ

1月2日、北今西の阿弥陀堂では、紙の造花や丸太を杉葉で包んだ台に蜜柑や芋を挿した盛物を供え、数十本のシラクチカズラで編んだ大きな輪に樒の葉等を飾り付け、堂内を飾りつける。各軒から1枚、大きな立餅を祭壇にお供えする。読経の途中、男たちはカズラの飾りをもぎ取り、輪に杉丸太を突っ込んで激しくねじ切りにかかる。その後、村人は巻物を繰りながら節をつけて謡うが、これは句末の囃子詞からソヨナのウタヨミという。最後は立餅の競り売りで盛り上がる。北今西のオコナイは御田とも呼ばれ、各戸に配られる牛王宝印の護符は、田植え時期に、田の水口に立てられ、虫害除けとされた。

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