奈良県無形文化遺産アーカイブ

金峯山寺の蓮華会(蔵王堂の蛙とびと奥田の蓮取り)

役行者(役小角)が産湯をつかったという大和高田市奥田の捨篠池から吉野山金峯山寺まで運ばれて来た蓮の花を蔵王権現に献じる「蓮華会」が一段落すると、蔵王堂の外陣に青蛙が現れる。蛙はまず右の脇師の前に跳びながら進み、偈を授かり、続いて左の脇師の前に進んで、偈を授かる。最後に内陣の大導師から真言と懺悔文を授かることで人間の姿に戻る。蛙とびは行者を侮辱したために鷲に断崖絶壁の上に置き去りにされた男が、改心し後悔しているのを、通りがかった金峯山寺の高僧が呪をかけて蛙に変身させ断崖絶壁から降ろした後、蔵王権現の前で祈祷をして再び人間に戻ったという伝説を再現したものであるという。

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