奈良県無形文化遺産アーカイブ

陀々堂の鬼はしり

五條市大津町の念仏寺本堂の陀々堂で修正会結願の行事として、阪合部地区14町合同で行われている。陀々堂の父・母・子の3体の鬼は追われるのでなく、災厄を除き、福をもたらす善い鬼とされる。鬼の持つ松明や、棒打のように大きな音を出すことで悪霊を祓い、場を清める意味があるとされる。昭和35年まで使われた県指定有形民俗文化財の鬼面には文明18年(1486)の墨書銘があり、15世紀中頃には鬼面をもちいた修正会が成立していたことがわかる。

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