当屋の玄関でススツケ役の中学生の男子がススンボと呼ばれる約2㍍ほどの竹竿で、三宝に載せた蝋燭とカワラケを割ると行事が始まる。裸になったツケられ役の小学生の男子は集落を通り抜けて神社まで行き、中学生が裸の小学生にスミつけ棒で全身にスミをつけてまわる。全身がまっ黒になるほど豊作になると考えられており、かつては集落の至る所に逃げまわり、スミつけをしていた。田植えのはじまる時期に水神・農耕神である蛇縄に五穀豊穣を祈願するもので、奈良盆地に広く分布する野神行事のひとつである。ススつけ(スミつけ)による子どもの清めがあるなど、端午の節供における男子の通過儀礼、厄除け祈願の側面もあったと考えられる。
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