奈良県南部、大台ケ原を源流とする吉野川。この流域から奈良盆地南部にかけて「大汝詣り」と呼ばれる風習が伝えられている。吉野川の石や水を自分たちの地域に持ち帰り、祭礼の前に、清めや禊の役割りを担うものとする。吉野川の河畔に鎮座する大名持神社(吉野郡吉野町河原屋)。目の前の河原は「潮生淵」と呼ばれ、古くから禊や清めの石を拾う場となってきた。潮生淵は年に一度6月に塩水が湧き出る場所だと言い伝えられている。
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