高さ約6mの雌雄1対からなる松明を燃やす、県内最大の巨大な松明行事である。役行者生誕地とされる御所市茅原の吉祥草寺境内で行われる。トンドは左義長とも呼ばれ、田等に竹や藁などを束ねて組み、家々から持ち寄った正月飾りや注連縄などを燃やすもので、五穀豊穣や地域の安寧を願って行われる。古い時代には元旦から15日までの小正月までが正月期間(松の内)とされ、トンドは正月に家に迎えた神様を送り返す神送りの行事と考えられていた。茅原のトンドは小正月における神送りのトンド行事に仏教の修正会が習合し、今日のような巨大な松明行事へと発展したものと考えられる。
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