夜支布山口神社の氏子である上出垣内、塔坂垣内、西垣内に伝わってきた踊りで、本来はその年の当屋(廻り明神)が属する垣内の若者が、当屋を祝うために屋敷の庭先で8月17日に奉納する風流踊りである。踊り手は、大きな御幣を背負った大太鼓打ち4名と、竹の柄に桧の削り皮を束ね、御幣と花飾りとを頂に添えたシナイを背負い、カンコを首から下げた8名からなる。大太鼓を前に、カンコ打ちが2列になり、まわりに踊り手の指導役、大太鼓の斜め向かいに囃子方である歌上げ・笛・鉦が並ぶ。歌にあわせ、踊り手の若者が激しく上下に飛びながら胸のカンコを打ち鳴らし、左右に体を揺り動かす。大太鼓打ちは、1つの大太鼓を4人が交代で打つ。
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