秋祭り宵宮祭の午後、老主や当屋主を先頭に、お渡り衆の一行が神社の立地する丘の周囲を一周する。お渡り衆は年上の者から太鼓・小鼓・法螺貝・篠笛・編木(ジャラジャラ)の楽器を鳴らしながら道中を進む。拝殿に戻ると神事があり、お渡り衆によって拝殿内で三角跳びが行われる。翌日の氏神祭では境内の周囲を3周するが、1周目の途中、鳥居脇の広場で立ち止まり、老主の主導で全員が唱和して、大保の山の中にある二十一ヵ所のモリ神の呼び出しをする。拝殿に戻り、お渡り衆の編木役の2人が境内で横跳びを奉納する。三角跳びや横跳びは田楽芸を模倣した芸能の代表的なものであり、またモリ神呼びの詞章は他の地域では見られない行事である。
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