奈良県無形文化遺産アーカイブ

生駒(往馬坐伊古麻都比古神社)の火祭り

往馬大社の例祭は、一般に「火祭り」とも呼ばれ、祭りの最後で競われる勇壮な「火取り行事」が行われることで有名である。本祭では、午後3時頃より神輿渡御の行列が始まる。南北4台の神輿が高座に着座するとすぐに北座、南座によって御供所から各種の神饌が手送りで供えられ、その早さが競われる「御供上げ神事」となる。宮司による修祓、祝詞奏上、奉幣の後、大松明に若者がよじ登り、ゴムシ4本を突き刺す早さが競われる「大松明神事」となる。巫女神楽、ベンズリの舞の後に「火取り行事」を迎える。高座の奥から火出しが火松明を両座の火取りに同時に渡し、どちらが早く石段を降りるかが競われる。

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