奈良県無形文化遺産アーカイブ

河合の弓引き行事

1月8日に行われる薬師堂会式(八日薬師)の後、景徳寺の裏庭で行われる弓打ち行事で、この地に落ちのびた平家一門が再興を願い、練武を行ったことに由来すると伝えられている。村堂の法会との関わりから住職が弓引きを行うだけでなく、精進潔斎を経た若者が厳格な作法により本格的な弓引きを行うということに特色があり、青年の通過儀礼の意味を持った行事であると考えられる。一年の無病息災を祈願する儀式的な弓打ち行事の多くは、結鎮や鬼打ちなどと呼ばれ、もとは村のオコナイ(修正会)を構成する要素であったと推測される。

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